キレイ人がいた その6

パラシュートという途方もない趣味を持つこの若い女性は、けたけたと明るく笑って私の肩をたたき、「最初は誰だってちょっと恐いのよ」と励ました。


この道に入って4年。


理論と模擬練習の授業を経て、いよいよ初めての落下という日、だが意外にも「恐怖心は一切なく、ただ快感だけが残った」という猛者です。


四、五回目にしてようやく自分のしていることの意味が少しわかるだけの余裕が出てきて、その結果、初めて少し恐いと思ったものの、その迷いを続く何度かのトレーニングで克服した後はすっかりその快感の虜になり、週末になるとパリからここ、ブルターニュ地方にあるパラシュート・クラブまでせっせと通ってくるようになった。


隣は空軍の訓練場。


周りは草地が延々と続くような僻地です。

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