キレイ人がいた その3
深夜を回る頃、まだまだ店は馴染みの客たちで賑わっていたが、「明日、仕事もあるしね」というわけでそろそろ私たちも帰りましょうということになった。
やおら席を立とうとする彼女に「あれ、お勘定は・・・?」という合図の目を向けたら
「いいの、いいの。ここは私に任せて」さっき、化粧室に立った帰りにどうやらこっそり、払ってきたらしいのです。
「そんなわけには・・・」
と抗議の仕種をする私たちを彼女のボーイフレンドが制し
「いいんだ、こういう時は彼女に任せれば。君たちがワリカンなんてことを主張したらプライドを傷つけられてあの人は怒っちゃうんだから」
「そうよ、そうよ。こういう時のために私は働いてるんだから」