キレイ人がいた その2

その店は、ジュリアのボーイフレンドの行きつけらしく、次々と彼の友人や仕事仲間が訪れては、私たちのテーブルのところに挨拶をしにきた。


20近くも年の離れたそのボーイフレンドのことは以前にジュリアから聞いていたが、なるほど確かに「子供のような人」で、別れた前妻との間の一人息子の話を嬉しそうにしたり、ジュリアから贈られたというロシア製の時計を自慢げに見せたりした。


そういう彼に向けられたジュリアの視線は愛情に満ちた母親のそれによく似ていました。


昔、一緒に暮らしていた男の人がいて、「二人とも気が強い性格だったから、それはそれは大変だった」というようなことを聞いたことがあります。


「修羅場を経て彼と別れ、もう人と暮らすのはまっぴら」と思ったから、今の彼とも一緒には住まない。


こうしてレストランで一緒に食事をしたり夏の休暇を彼の田舎の家で過ごしたり、というような付き合い方でこれまで五年、うまくやってきたのだといいます。

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