アメリカの政治とは?・・・その2
一九五〇年代の安定期のアメリカにおいて表面下に覆い隠されていた政治的・社会的矛盾が、一九六〇年代の後半に入るや、あふれるように一気に露呈したのです。
黒人の反乱、都市ゲットーの暴動、大学紛争、若者の反乱および道徳的退廃、また犯罪と無法状態が続きました。
そして、これらの現象に追い打ちをかけたのが、ベトナム戦争への介入・拡大であり、これに対する広範な反戦運動の高まりは、経済的衰退とあいまってアメリカの政治的、社会的矛盾を一段と強めることになったのでした。
確かにベトナム戦争に対する反対、都市の人種暴動、若者の異議申し立ておよびカウンター・カルチャー等に象徴される、アメリカの政治的・社会的矛盾が大きな問題となりかつ深刻化するのは、一九七〇年代に入ってからですが、しかしこの一九七〇年代の初頭にはまた、大統領の犯罪といわれた「ウォーターゲート事件」や連邦議員のスキャンダルなどがあい次いで生じ、アメリカン・デモクラシーの根幹を揺るがす各種の政治腐敗が続出しました。